眠り姫と13番目の魔女 感想 ※微ネタバレ
はじめに
どんなお話か説明している部分があります。
これは、あくまで『私はそう感じたという感想』です。
実際には異なる可能性があります。
※ネタバレあります
~総括~
「そんなことをしたら、けがをするんじゃなくて?」
「でも、おかあさま。わたし、けがをしたいんだもの!」
「呪い」を受けた眠り姫←めちゃくちゃ過保護にされる
「人質」になった王子 ←めちゃくちゃ眠り姫に尽くす
「英雄」志望の王子 ←めちゃくちゃ死んで強くなる
「罪人」の魔女 ←めちゃくちゃ修行して強くなる
眠り姫を元ネタにした改変話。めちゃくちゃ素敵。
文章の読み易さ。人々の心情。よく描かれている。
個人的には耳が痛い。刺された気になる話。
あっ、つれえわ・・・。
舞台は、幸運な王国セントクラウン。
いわゆる魔法の力に守られた国。ここでは悪いことは絶対に起きない。
というのも、魔法の冠という強力なマジックアイテムがあるから。
そいつが「こいつ害だな」と思ったものはシャットアウトしちゃう。
あっ、つれえわ・・・。
そんな国で「オーロラ姫は、つむに指を差されて死ぬ」なんて言われたものだから大混乱。
オーロラ姫はめちゃくちゃ過保護に育てられることになったのでした。
しかし、過保護な生活ってのは実はめちゃくちゃしんどいんですね。
「悪いことできない」とか「自由にできない」とかではなく、何事にも挑戦できないまま無力に育ってしまうという辛さがある。
あっ、もうつれえわ・・・。
「何もできなくても、ずっと守ってやるよ!」といっても、それは庇護対象に見限られるようなことはできない事を意味するわけです。
オーロラ姫もこの苦しみを味わいます。
しかし、庇護してくれる相手も悪意があるわけなく、強く言えません。
実際には壁はないのですが、オーロラとしては、まるで八方ふさがりのようです。
そんな状況から、庇護する側も、される側も、一歩踏みだす。
それは、大切な人を守るために、やるべきことをやるということであり、
あのさ・・・
なんだよ?
やっぱり、俺・・・この本の感想書くの
つれえわ
はっ・・・、言えたじゃねえか
辛かったけど・・・でも・・・俺・・・
この本を読んで、つむに刺された気になったのは・・・
辛かったけど・・・楽しかったわ・・・
良かったじぇねえか
(本当に素敵なお話でした。久美沙織先生ありがとうございました)